| 担当カイロプラクターから
Iさんは医者から、原因は頚椎症によるものであり、レントゲンから首の骨の並びが真っ直ぐなのが問題と言われ、ヘルニアはないと診断されていました。
カイロプラクティックの検査でわかったことは、
1. 姿勢から見ると確かに首の骨の並びが真っ直ぐなことと、猫背で肩が突き出し、頭も前に突き出していること。
2. そして、右の肩甲骨の位置が、正常位置より外側へ落ちたようになっていること。
3. 右側の肩甲骨を体幹に安定させる筋肉(前鋸筋・菱形筋)がうまく働けなくなっていること。
4. 右側の肩甲骨と腕(上腕骨)をつなぐ筋肉(肩甲下筋・棘下筋)が硬くなり、トリガーポイントを発生させて、Iさんの訴える「重だるい痛みと痺れる様な感じ」の関連痛を生じていること。
5. 肩甲骨の間から首にかけての筋肉(上後鋸筋・頚板状筋・肩甲挙筋・斜角筋など)が緊張して、強いこり感を生じていること。
6. 背中と首の背骨の動きが悪い部分が数箇所あり、首を動かすと負担が一箇所だけに集中してしまっていること。
マッサージや接骨院では、4と5の問題である硬くなった筋肉に対してアプローチし、1日だけでも症状の緩和ができているようなので、カイロプラクティックでは、肩甲骨の安定に関係する筋肉の働きを良くすることと、その土台となる良い姿勢にすることを目的としました。
具体的には、
@ カイロプラクティックアジャストメントで自由に動く骨格をつくる
A ストレッチでからだ全体の硬くなった筋肉に柔軟性を与え、姿勢を整える
B 適切な処置でトリガーポイントの症状を抑える
C カイロプラクティック独自の方法で肩甲骨の安定に関係する筋肉の働きを良くする
D からだに正しい肩甲骨の位置を覚えさせるためにテーピングで補正する
E 最後に肩甲骨の位置を安定させるための運動指導
Iさんは2週間で4回ほどのカイロプラクティックで、普段感じていた腕の重だるさや痺れは50%ほど改善しましたが、疲れたり冷えることで症状を感じていました。
その後週に1回のカイロプラクティックを5回ほどで、ほぼ大丈夫になり喜んでいただきました。
しかし、弱くなってしまった筋肉が完全に良い状態でないために、肩甲骨の位置がいまだに外側に変位していることが気になるため、3週間に1度はメンテナンスのカイロプラクティック治療に来ていただいています。
やはり1年間も使えていなかった筋肉があったことが原因として残ってしまい、とても悔やまれます。
1ヵ月間くらいでどこに行ってもよくならないなら、一度カイロプラクティックに来ることをお勧めします。
カイロプラクティックは万能ではなく、お医者様や他の療法が優れていることもたくさんありますが、カイロプラクティック独特の全身を考慮した、からだの見方と考え方が有効なことも多々あります。
Iさんの例はその典型でしょう。
また、Iさんに指導させていただいた肩甲骨の安定のために運動を、Iさんがまじめにやってくれないことにも困っています。
Iさんだけではありませんが、症状が改善すると運動やストレッチをやらなくなる方が少なくありません。
人間のからだには"順応性"という素晴らしい能力があるのですが、それが悪いように作用すると、"悪いなりに順応する"ことになり、骨格や筋肉にとっては"悪いクセ"になるのです。
この悪いクセから抜け出すには、どうしてもストレッチや運動を定期的にできれば毎日おこなう必要があります。
(担当:東堂)
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