手首の捻挫
転倒した際などに、壁や床に手を突いてしまうことが原因で起こることが多いです。腫れがひどい場合、骨折の可能性もあるので注意が必要です。
手首を構成している手根骨(手の平・甲にあたる部分の石ころ状の小さな骨)と前腕の骨(尺骨と橈骨)は靱帯と腱で連結されています。手首や指の筋肉は肘や前腕から始まっており、手首の骨、もしくは手首を通過して指の骨に付着しており、付着部の筋肉は腱という組織になっています。捻挫をすると靱帯や腱の組織が損傷して炎症が起こり、損傷の度合いで症状の重症度が異なります。
症状
・ 痛みのために物を持つこと、掴むことができない
・ ドアノブを回すことができない
・ 手をついて体重をかけると痛い
など… 手首、親指を使う動きに伴って痛みが出ます。
※炎症がひどい場合は、じっとしている時でも痛む場合があります。
※手首の骨は、転倒して手を突いたりした時に骨折することがあります。ヒビが入っていてもレントゲンに写らないことがあり、分かりにくい場合もあります。また、血管による血液供給が限られており、骨折を放置した場合、骨が壊死してしまうことがあるので注意が必要です。
原因
何らかの状況で手を壁や床に突いてしまったことによる外傷がほとんどです。
手の使い過ぎによる場合は「手首・親指付け根の痛み(腱鞘炎)」をご覧下さい。