シンスプリント
シンスプリントは、別名「脛骨疲労性骨膜炎」とも呼ばれます。脛骨(すねの骨)に付着する筋肉が疲労しすぎたり過緊張の状態になったりすると、付着部の骨膜が引っ張られて炎症が起き、痛みが出ます。スポーツ選手に多くみられる症状で、特にランナーの方に頻発します。
症状
・脛骨内側に沿った、不快感や疼くような鈍痛(ある一点に痛みが集中する場合は、疲労骨折の可能性も)
・症状は脛骨の下1/3の範囲に起きることが多い
原因
以下のようなものが、原因として考えられます。
・筋肉の酷使
・筋力不足、柔軟性不足
・偏平足、回内足
・悪いランニングフォーム
・足に合わない、クッション性のないシューズ
・地面が硬い場所での走り込みやトレーニング
ランニングを行う際、地面から足に加わる衝撃は主に足底のアーチ(土踏まず)と筋肉の支えや柔軟性によって分散されます。これによって足首をはじめ全身に掛かる負担が軽減されています。しかし、土踏まずが潰れてしまったり(偏平足)、筋肉の機能や柔軟性が低下したりすると、その衝撃が体に掛ける負担の割合が大きくなってしまいます。特に足首には強い負荷が掛かり、その衝撃を受け止めるために足首を支える筋肉が過緊張を起こした結果、シンスプリントを引き起こしてしまいます。