頭痛とは、頭部・頸部にある筋肉や骨（関節）、血管、脳膜などの組織が、何らかの原因によって刺激を受けて痛みを発している状態です。ですので、一口に頭痛と言っても痛みを出している組織や原因、メカニズムは様々で、いろんな種類があります。
　
頭痛には大きく分けて次のような種類があります。

〇風邪や二日酔いなどのような時に起こる、一時的な頭痛
〇「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「頸椎原性頭痛」、「群発性頭痛」などの慢性頭痛
〇くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍など、脳の病気に伴う頭痛

　頭痛全体の約８割を占めているのは、慢性頭痛です。主に血管の拡張や筋肉の緊張が原因となっており、仕事や勉強での疲れ、精神的なストレス、飲食物や嗜好品など、日常的な刺激によって引き起こされます。

カイロプラクティックは頭痛に有効なのか？

頭痛の中にも、かなり多様な原因や、種類があるので、

一概にカイロプラクティックが有効とはいえませんが、

カイロプラクティック施術による頭痛の変化に関する論文はいくつかあります。

頸椎原性頭痛やトリガーポイントによる頭痛（緊張型頭痛）
など、変化が期待できる結果を示す研究が多く見つかりました。

一方、片頭痛に関してはまだまだ研究段階のようです。

日本頭痛学会が監修する『頭痛の診療ガイドライン』では、カイロプラクティックや頸部操作（脊椎徒手整復治療）について、ランダム化比較試験（RCT）の報告もあるが専門家の一致した見解は得られていないとされていて

専門家のなかでも、効果の有る、無しがはっきりとはしていません。

また、手技によっては危険性を伴うため、治療に用いる場合は十分な注意が必要であると述べています。

そのため、初回に問診などの時間を確保して、

カイロプラクティックの適応となるか、施術をして危険性が無いかを

しっかりと見極めてから施術を行うようにしている、国際基準の教育基準を満たしているカイロプラクティックに相談ください。

※参照資料

頭痛の診療ガイドライン2021

監修：日本神経学会　日本頭痛学会　日本神経治療学会　　

• 論文の例: 2014年の『Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics (JMPT)』に掲載された報告では、カイロプラクティックで一般的に行われる介入が、急性および慢性の首の痛みの治療転帰を改善することが示されました。

脊椎マニピュレーションを含むカイロプラクティックケアは、片頭痛および頸性頭痛を改善することがエビデンスから示唆されている。という結論の論文

Evidence-based guidelines for the chiropractic treatment of adults with headache