管理職になってからの肩こりとテニスでの肩の痛み 千代田区
2023.10.13
カテゴリー:
管理職に就いてから内勤ばかりで、それまでなかった肩こりに。その後四十肩・五十肩も経験しやっと楽になっていました。その後、約2年位忘れていた肩の痛みが3か月程前から感じるようになり・・・身体は同年代でも負けてない自信があります。そんな症例です。当院で施術を受けられた千代田区在住50代男性のケースです。
施術風景はこちらをご覧ください ↓ ↓ ↓
50歳台に入って管理職に就いた頃から内勤が多くなり、それまでなかった肩こりを感じるようになりました。その後、右肩の四十肩・五十肩を発症し、ほぼ1年位かけて寛解できました。日常では肩の痛みもなく週末のテニスをはじめマッサージやヨガなどを取り入れて過ごしていました。しかし3か月位前から週末のテニスのプレイ後に肩の痛みを感じるようになりました。
テニスではフォア、バックとしっかり打てますが、自分なりにモニターしてみるとサーブの時に痛みを感じます。テニス仲間からは四十肩・五十肩が再発したのではと心配されます。また痛みのせいで思い切りテニスが楽しめなくなっています。
<初診時の症状>
①右肩の可動域の低下と動かした時の痛み。(四十肩・五十肩の既往歴)
②テニスでサーブを打つ時の右肩の痛み
③肩こり
<施術後の経過>
初回のカイロプラクティック施術後、右肩の可動域が改善し、肩の痛みはほぼ消失しました。
また肩こりもスッキリした感覚を実感いただけました。その週末にいつもの通りテニスを行っていただきました。
しかしながら翌週の再確認の時には施術前に戻り、肩の可動域の減少と痛みが再発してました。
肩こりの状態は、動きはスムースな感じはあるもののコリ感がはっきりとわかるとのことでした。
よって2回目は筋肉や関節の状態を初回と比較をしながら施術を進めました。2回目以降は肩から腕にかけてテーピングも利用しました。週末のテニスを経て3回目の施術では可動域はほぼキープできたものの肩の痛みは残ってました。
その後もサーブは肩の痛みからの怖さがあるので、7、8割位の可動性と強度でプレーしていただくことを1ヶ月位継続いただき、施術は週1回のペースで進めました。すると少しずつ不安が下がり、ご本人からもっと強く打ってみたいご要望がでたので、施術の中でも肩の動きをを最大域に保ち、腕を強く使う動きを抵抗を用いながら繰り返し行い、サーブの動作に落とし込んでいきました。
その後3、4回の施術で、プレー中の痛みが改善していきました。 現在は肩こりのメンテナンスを目的に3週間に1回のペースで進めております。
<担当カイロプラクターのコメント>
今回の特筆すべき点は首周囲から背中、胸、肩甲骨の強い張りと、関節の可動性の低下が挙げられます。
その中でも呼吸を補助している首の筋肉や、胸部の筋肉群は硬さや厚みも際立っていました。更に右の肩甲骨から腕に移行する筋肉群もかなり硬くなっていました。これらの状況は慢性的な肩こりに強く関わっていると思われます。
初回の施術で可動域の改善や痛みの減少、肩こりの軽さを実感するまでの変化を遂げたと思われましたが、実態は奥深さがあったため症状が戻ってしまったと思われます。よって2回目以降はテーピングを利用し、筋肉やバランス感の手助けをしながら変化を遂げられました。
管理職に付かれて責務も重くなり、日々高いプレッシャーが続くことを鑑みると、自律神経の働きからも筋肉の緊張状態が継続することも予想されます。その状況は血行の低下も考えられることから、こり感や張り感の出現だけでなく、持続しやすくなることも考えられます。また気疲れも多くなったり、呼吸のリズムも乱れやすくなることからも関わる筋肉のトラブルに発展していくことが予想されます。
そもそも今回の肩こりは首や肩、背中、胸、肩甲骨からの影響を強く受けていたことが推察されます。またこの状況は四十肩・五十肩の発症のきっかけになっていた可能性もあります。
肩の痛みが消えてゆく状態である『回復期』に入ると、一番深い部分の可動性に問題が残っていても、ほぼ普段通りに過ごせる状態は臨床でもよく見受けます。今回のケースは不完全な状態でテニスに復帰されてもそれなりにプレイはできていたのだと思われます。
テニスでは『肩を動かすための首から背骨の安定性』や『肩だけでなく肩甲骨の動き』が求められます。しかしながらサーブのパフォーマンスが上がってくるにつれて肩の可動性を求めてしまい、知らず知らずのうちに無理やり肩を動かしているような状態が肩の痛みを引き起こしたと考えます。
施術では首から背骨の柔軟性、肩甲骨をはじめとする胸郭の動きを重要に考え、周囲の筋肉群との調和を図りながら、肩が動く範囲を広げていきました。
テニスではテーピングを用い、背骨から肩甲骨、肩、腕、肘、手首と流れるような動きを意識していただき、無理やり動かすようなサーブを抑えていただきました。そしてストレッチなども取り入れ、ご本人が可能な範囲を徐々に広げていくことを進めました。