野球で背中の痛み 千代田区
2024.02.16
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本格的に野球をやっている方、
趣味でやっている方、たまたま誘われて初めてやってみたなど
スポーツの強度や、やる気は人それぞれですが、怪我はどのような時でもつきものですね。
転んだり、ぶつけたりなどあきらかな外傷的な怪我は、すみやかに医療機関に行って適切な処置を受けましょう。
そうではなく、激しい動きはしたものの、はっきりとした外傷もないし、
痛みも大したことなかったが、なかなか改善しないことも多いと思います。
そのようなケースの参考になるような42歳男性の症例を報告します。
この方は学生のころから野球をやっていて、社会人になっても草野球を続けていました。
どんなに忙しい時期でも2週間に1回は練習をして、身体を動かすようにしていました。
痛めてしまった状況としては、
1週間ほど前に、いつもと変わらず野球の試合中でした。
ストレートの感覚でリズムをとり、やや強振ぎみでで大きく空振りをしてしまった時に背中の痛みが走りました。
そのときは激しい痛みで体を動かすのも辛い状態でしたが、プレーは続行できました。
翌日には痛みは少し治まり、
体を動かすことができたのですが、動く度に痛みを感ました。
時間の経過とともに痛みが治まる
と思いましたが、一週間たっても
背中の痛みが治まらずに困っていました。
<初診時の症状>
①右の背中の痛み
肩甲骨の内側から右腰にかけて
②体幹を左にねじると痛む
③咳やくしゃみに加え、深呼吸で痛む
背中の辛さでもちょっと違うケースはこちらから ⇒ 背中の症例です。
<施術後の経過>
昔から野球をやっているだけあり、肩甲骨の可動性がとても良いのですが、
更に奥にある胸郭(肋骨と肋骨が合わさったもの)の動きの低下が
確認できました。
筋肉は菱形筋と広背筋、一部肩甲下筋の圧痛や筋肉の硬さ・はり感が確認できました。
初回の来院時から1週間で2回の施術をさせていただき、痛みは、ほぼ無くなりました。
1回目の治療で胸郭の動きや筋肉の硬さに変化が出てきました。その段階で背中の痛みに変化がでていたものの、
完全には消失しておらず、動かすことにより痛みがでる状態でした。
2回目の治療(4日後)で、生活する上で痛みを感じることはほぼ無くなったようですが、
素振りをすると背中の痛みが残っていました。
2回目は素振りの動きに関わる筋肉の働きを高めることや、
関係する関節の柔軟性をつけ、無理な力や必要以上の負担がはいらないような素振りに促しました。
また痛んでしまった筋肉に対して少しずづストレッチもいれながら可動性の変化を促しました。
ストレッチの一例がこちらです。
<担当カイロプラクターのコメント>
今回の患者さんの症例は、
スイング時の大きな空振りで急激に力んでしまい筋肉のバランスが崩されたことによって引き起こされた筋肉の損傷及び胸郭の動きの低下が原因と思われます。
スポーツ中では、よく起こる【怪我】の部類だと思います。
プロスポーツ選手などのように念入な準備運動や定期的な身体のメンテナンスは、リスクを減らすことができると思います。
しかし0%にすることは不可能で、不意なタイミングでおこってしまうものです。
もし、あなたが運動中にそのようなことが起きてしまったら、
急性時の対応【PRICES】を思い出して、すぐに確認して下さい。
Protect (保護) 安全な場所の確保
Rest (安静) 活動の停止
Ice (冷却) アイシング
Conpression(圧迫)患部の適度な圧迫
Erevesion (挙上) 患部の挙上
Support (安定) 患部の安定
またスポーツを中断できるのであれば一度中断して安静にしてください。
そして今回の大切なことは、
今回のような怪我が1週間も良くならずになぜ続いてしまったのか?
今回は野球のスイングで、背中の痛みになってしまいました。
その時に痛めた部位には何が起きていたのか?
それは、スイングの動作により、ある筋肉がかなり早いスピードで伸ばされ、その状態から、急に力をいれて筋肉を収縮させたのです。
その反動に耐えられず、筋肉が損傷したのではと考えます。
筋肉が損傷してしまうと、体がその筋肉にそれ以上に負担をかけさせないようにして、他の筋肉で守ったり、炎症反応などによりその筋肉を守ろうとします。またその筋肉の土台には安定した仕事ができるために『骨』がありますが上記同様、負担をかけさせないように一時的に可動することがあります。
そして、それらが一同に防御反応として身体に残ることで、痛みが長引きます。
この残ってしまった防御反応を、筋膜リリースや、ていねいに筋肉を緩めること、関節の動きをフリーにしてあげることにより、変化が期待できます。
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