妊娠初期の尾てい骨の痛み
2020.08.12
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妊娠初期に尾てい骨の痛みが出てしまった20代の女性の患者さんのレポートです。
妊娠により骨盤がゆがみやすくなってしまい症状が出た一例です。
2〜3週間前から左側の尾てい骨の 痛みが出始めました。特に思い当たるきっかけもありません。初めはしゃがんで立ち上がるときなどで尾てい骨の痛みを感じました。昨日から今日にかけて急に酷く なっていて歩いたり、寝返りをうったりするときも痛みを感じます。特に左側に体重をかけると痛みが強くなります。現在、妊娠初期です。
<初診時の症状>
①尾てい骨の痛み
<施術後の経過>
この患者さんは妊娠初期ということでまだお腹の大きさは普通の方と変わりませんが、安定期に入っていないので特に注意して検査・施術を勧めました。また触診では軽い熱感と腫脹が確認できました。そのため初回の施術では、尾てい骨の周りは炎症を抑えるためにアイシングを行っていきました。それ以外の尾てい骨や腰の痛みをかばっている部分の筋肉をほぐし、骨盤のゆがみを修正するようにアプローチを行っていきました。施術後は炎症の痛みは残っていましたが、施術前に比べて楽に動けるようになったということでした。さらに炎症を抑えるために家でもアイシングを続けていただきました。
1週間後の2回目の施術の時には炎症の痛みが治まり、尾てい骨の痛みは重い痛みに変わっていました。炎症が治まったため、尾てい骨の周りの筋肉もアプローチを行っていきました。
その後の2回の施術で尾てい骨の痛みを感じなくなり、今は3週間に1度のペースで来院していただき体のメンテナンスを行っています。
<担当カイロプラクターのコメント>
今回の方は検査の結果、骨盤のねじれとそれに伴い左仙腸関節付近に負担がかかり、炎症が起きている可能性が高いと考えられました。妊娠されるとホルモンの関係で骨盤を支える靭帯が徐々に柔らかくなり、今回のような骨盤周りの症状になって現れることが多くあります。今回のように急に痛みが激しくなった場合にはアイシングを行い、炎症を落ち着かせるようにしてください。また、お腹が大きくなるにつれて骨盤にかかる負担も大きくなるため、妊婦さんには定期的な体のメンテナンスをお勧めしています。
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