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右首から肩にかけての張りと痛み

2019.12.09

カテゴリー:

肩こりにお悩みの皆さん。
その症状は姿勢にあるかもしれません!
今回は肩こりに関する一例をご紹介し、細かく解説をしていきます。

当院での施術例

当院で施術を受けられた患者さん(56歳男性)の一例です。

<症例>

10年以上前から、首から肩にかけて痛みと張りがあります。病院にも行きましたが、特に異常はないと言われました。強いて言うなら、少しヘルニアのような感じがすると言われました。また右肘を動かすとツンとした痛みがあり、これは首を動かしても少し痛みが出てくる気がします。肩の痛みがひどくなると、重く鈍い頭痛が後頭部に出ることがあります。

<初診時の症状>

①首を動かすと、首の張りが強くなる。
②右の肩甲骨の周囲の筋肉が緊張し、動きも硬くなっている。
③首の前側の筋肉の塊を押すと、肘から手の方にまで鈍いしびれが出る。
④首を回すときに、動きが少しおかしい。

<施術後の経過>

初回の検査で首の動きを確認したところ、本人はいつも通りに動かせているつもりでしたが、通常の可動域よりも大分動きが小さくなっていました。これは、関節と筋肉の両方の機能が低下しているためだと考えられました。動きが硬いとストレートネック猫背になりやすいため、首や肩の筋肉にさらに負担がかかります。長年、このような状態だったため、症状が慢性化したと考えられます。

初回の施術では、固まってしまった首の関節と筋肉へのアプローチだけでなく、背中の筋肉や関節へのアプローチを行いました。背中が丸くなった状態で固まっていると楽な姿勢を作ることができたいため、まずは楽な姿勢を作れるようにアプローチしていきました。

4回の施術の後には、自分で意識しなくてもいい姿勢を作れるようになり、首から肩にかけてのはりも以前よりも楽になっていました。

その後、ご自宅で出来るストレッチエクササイズをお伝えして、ご自分でもケアを行うようにしていただきました。

8回目の施術が終わるころには、日常生活でほとんど首から肩にかけてのはりや頭痛を感じなくなっていました。

<担当カイロプラクターのコメント>

この患者さんの首の関節の状態は、あまり良くありませんでした。きちんときれいに関節が動いていないため、周りの筋肉もそれに合わせて硬くなり、張りと痛みが現れていたと思われます。

また、長年のデスクワークにより姿勢もよくなかったために、さらに症状を悪化させていたと考えられます。

途中、なぜ肩周りが硬くなるのか説明し、姿勢の指導をさせていただきました。少しずつでも実践していただいたお陰で、症状の改善が早かったと思います。

その痛みの原因、実は1つじゃない!

身体に起こる出来事の原因は必ずしも1つとは限りません。

様々な原因が重なり、結果的に症状として自覚していることがほとんどです。

上記の症例を基に考えられる原因を細かく解説していきます。

 

上位交差症候群

今回の症状の主な原因は姿勢の悪さによる肩甲骨の可動性低下、それに伴い首の関節に負担がかかってしまったことと考えられます。日頃の生活習慣や癖、繰り返しの行動により姿勢は変化してきます。長時間のデスクワークや前傾姿勢での作業が続くと背中が丸まり猫背に、頭が前方に突き出てきます。この姿勢が定着してしまうと胸の筋肉と肩回りの筋肉が硬くなり、首の筋肉と腕や肩甲骨に関わる筋肉が弱くなっていきます。この状態を上位交差症候群(Upper Cross Syndrome)といいます。

上位交差症候群は首、肩、背中の筋肉や関節のバランスを崩し、血流を滞らせ、ストレートネックによる首の痛み、肩関節のこわばりや痛み、頭痛、肩こりに繋がります。その結果、集中力・作業効率の低下を招きます。

 

ストレートネック

本来、頸椎は重力などによる負担を減らすためにC字の緩やかなカーブ(前弯)がありますが、長時間のデスクワークや前傾姿勢での作業が続くと頭が肩より前方に突き出て、頸椎のカーブは消失します。このような首の状態をストレートネックといいます。ストレートネックになると負担が直に首にかかるため、首や肩の筋肉でがっちり支えなければならなくなります。この関節にかかる負担や筋肉の硬さ、首の痛みに繋がります。

肩関節のこわばりや痛み

肩関節に繋がる肩甲骨は正しい姿勢でスムーズに動く作りになっています。そのため、背中が丸まった猫背姿勢になると可動性が低下します。肩甲骨には首、肩、背中に関わる様々な筋肉が付着している為、可動性が低下すると血流が滞り、筋肉が硬くなり柔軟性が失われます。このような状態で肩を動かそうとすると動きにくいこわばりを感じ、無理に動かそうとして過剰な負担がかかり筋肉や関節を痛める原因になります。

頭痛

頭痛には様々な種類やパターンがありますが今回の症例の場合は「緊張型頭痛」である可能性があります。頭・首の筋肉の過緊張により起こる頭痛で、後頭部から首筋、頭全体に圧迫感、頭重感が持続的にみられます。首・肩・背中の筋肉は後頭部に繋がるものが多いため、肩こりに伴って頭痛を感じることも多いです。症状が酷いとめまいや吐き気を引き起こす場合もあります。神経性の頭痛と違って頭痛薬や鎮静剤が効かないことも多いです。首・肩・背中の筋肉が緩むことで症状が緩和するので、血流を良くするために筋肉をほぐし温めることが効果的です。

肩こりとトリガーポイント

ストレートネック、肩甲骨の可動性低下などが原因で首・肩周りの血流が悪くなり、肩こりを感じやすくなります。肩こりが酷くなると頭痛を引き起こすこともあります。こりや痛みを引き起こすメカニズムは血流の悪さが原因となる事が多いです。筋肉や関節が上手く動かないと血液が滞り、栄養不足・酸欠のような状態になります。ストレスを感じた筋肉や関節は脳にヘルプサインを送ります。これがこりや痛みとして感じるそうです。そのまま放置していると筋肉や関節がさらに固まり、より血流が悪くなるというループに陥ります。状態が酷い場合は筋肉に硬結ができる場合もあります。この硬結が原因で広い範囲に痛みや痺れのような違和感が出ることがあります。これをトリガーポイントといいます。今回の症例で訴えがあった「首の前側の筋肉の塊を押すと、肘から手の方にまで鈍いしびれが出る」原因は首の前側にある斜角筋のトリガーポイントが原因だと考えられます。

同じ症状でも人によって原因や問題の起こる場所は違いますので、様々な徒手的検査をさせて頂き、その上で施術すべき場所を決定します。施術としては脊椎を中心に調整し関節の動きをつけ、筋肉に対しては筋膜リリースやストレッチを行います。

 

症状を防ぐために自分で出来ること

首・肩こりや痛みの場合は「頭・首の位置を正し、肩甲骨・肩関節の機能を取り戻すこと」が重要です。

関節や筋肉の状態を改善しても元に戻ってしまってはまた症状が戻ってきます。良い姿勢を保つために姿勢ストレッチエクササイズなども合わせて指導させて頂きます。

正しく座るためのコツ

1.椅子に深く座り、骨盤を立てる

2.椅子の背もたれには軽く体重を乗せ、腰を反りすぎない

3.椅子とデスクの距離を近づける

デスクワークの際、この三点を意識すると良いでしょう。椅子の高さは足の裏が着く高さ、肘・股関節・膝が90度になっていればより理想的です。モニターの位置を顔の位置まで上げると目線が下に向かないのでストレートネック対策にもなります。横から見て頭のてっぺん・耳・肩が一直線になっていますか?実際、職場のデスクや椅子は自分に合うものばかりではありません。その時はクッションや座布団などを利用して調節するのも良いです。

ストレッチ

首や肩のコリに効果にある代表的なものをご紹介します。

▽僧帽筋ストレッチ

僧帽筋は頭・首・背中と広範囲にあるとても大きな筋肉です。その為、症状のある患者さんの多くはこの筋肉の過緊張が見られます。僧帽筋のストレッチを行って凝り固まった首や肩をほぐしましょう。

○パターン1

1.まずは姿勢を正します。

2.片手を頭の上に置きます。

3.頭を押さえている手の方に傾けます。

この時首から肩にかけて伸びている感触はありますか?

○パターン2

1.まずは姿勢を正します。

2.両手を頭の後ろに組みます。

3.猫背にならないように注意しながら首を前に倒しましょう。

この時首から背中にかけて伸びている感触はありますか?

 

ストレッチを行うときのポイントは

1.勢いをつけない → 痛める原因になります。

2.呼吸を止めない → 体が緊張して筋肉が伸びません。

3.30秒以上行う → 筋肉が伸び始めるまで20秒はかかります。

ストレッチは無理なくゆったりと行いましょう。痛すぎず気持ち良いと感じるくらいが目安です。

エクササイズ

最後に肩甲骨をほぐすエクササイズをご紹介します。

▽肩甲骨回しエクササイズ

1.まずは姿勢を正します。

2.片手で同じ側の肩を掴みます。

3.その状態で出来るだけ肘を大きく動かすようにゆっくりと肩甲骨を回します。

猫背にならないよう、肩甲骨から大きく動かすよう意識しましょう。

痛すぎず気持ち良いと感じるくらいが目安です。

5回行ったら逆回しも行いましょう。

 

 

最後に

体の症状を改善するためには「姿勢の改善と機能の回復」が必要不可欠です。施術はあくまでお身体を治すきっかけ作りです。ご自身のお身体の状況を理解し、どう向き合って改善していくかが大切です。当院では皆様の健康なお身体作りをサポートさせて頂きます。

 

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