歩く時につま先がつまづきやすい
2019.09.09
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ぎっくり腰になってから、歩くときにつまづくようになってしまった患者さんのレポートです。
ぎっくり腰になってから体のゆがみのせいで、バランスが悪くなってしまった患者さんです。
当院で施術を受けられた患者さん(70歳男性)の一例です。
4〜5年前から、歩くと左足がつまづく様になりました。散歩が好きなので、よく1時間ほど出かけたりするのですが、最近は頻繁につまづくのでよく転びそうになります。それ以外にも時々、足首や膝も痛みます。
足が突っかかるようになったきっかけとして思い当たるのが、以前ぎっくり腰になったことがあり、腰痛をかばって変な歩き方をしていた時期がありました。それ以来、股関節や骨盤のバランスが悪いのが気になるのですが、それが原因ではないかと感じています。(70歳 男性)
<初回来院時の症状>
①歩いていると左足がつまづきやすい。
②足首の痛み。
③左膝の痛み。
<施術後の経過>
初回の検査で姿勢を確認したところ、骨盤のゆがみが大きく、また骨盤股関節周りの筋肉のこりも強い状態でした。
そこから、歩行の状態を確認したところ、足を地面に擦って歩いている状態でした。これだと、足がつまずきやすい状態でした。
そこから、膝関節や足関節の動きを確認したところ、膝関節や足首の関節も動きが悪くなっていました。歩くときの膝の痛みや足首の痛みは、この動きの悪い関節を無理やり動かし、筋肉が痛みを感じていたと考えられます。
足をつまずきにくくし、快適に歩くためには、骨盤のゆがみだけでなく、股関節や膝関節・足首の関節の動きをよくする必要がありました。
初回の施術では、足を前に進みやすくするために骨盤と股関節の周りの筋肉のこりをしっかりとほぐしました。施術の後には、患者さん自身も足が軽くなり、歩きやすくなったと仰っていただきました。
その後は、2週間ほど経つとまた左足がつまづきやすくなるということでした。そのため、さらに歩きやすい環境を作る目的で膝関節や足首の関節の動きにかかわる筋肉にも施術を行っていきました。
4回ほど施術を行うと、散歩のときにほとんど足のつまづきが気にならなくなったということでした。
今は、疲れがたまって足が重く感じた時などに早めに来院していただき、お体のメンテナンスをさせて頂いています。
<担当カイロプラクターのコメント>
今回の足のつまづきはぎっくり腰が原因だったと考えられます。ぎっくり腰のときに、痛みをかばって歩いていたため、骨盤のゆがみが起こり、左右のバランスが悪い状態で歩いていたと考えられます。
骨盤がゆがんだ状態で歩くことで、股関節の周りの筋肉が疲労して、足が思うように動かなくなってしまったと考えられます。
股関節が動かなくなると膝関節や足首に負担がかかるため、余計に足がつまづきやすくなったと考えられます。
施術では、股関節という動きの大きな関節からアプローチすることで、より早く患者さんに歩きやすさを感じて頂けるようにしました。股関節が動くようになってからは、膝関節や足首の動きをよくすることで、さらに股関節が動きやすいように施術を行っていきました。
<ストレッチの紹介>
今回のように足がつまずきやすくなった時には、股関節のストレッチが有効なことが多くあります。
今回はそんな股関節のストレッチの一例をご紹介したいと思います。
・梨状筋のストレッチ
①椅子に姿勢よく座り、ストレッチする側の足を反対側の膝の上にのせます。この時、膝と足首の位置ができるだけ水平になるようにします。手は膝と足首に置いてください。
②腰を丸めない様に意識しながら、上半身を前に倒していきます。この時、上半身の重さを腕で支えるようにしましょう。お尻の筋肉の伸びを感じたところで、20~30秒保持します。戻すときは腕の力を使ってゆっくり体を起こしましょう。
<最後に>
今回の患者さんのように股関節がうまく動かなくなり、足がつまづきやすくなってしまう方は多くいらっしゃいます。そのままにしておくと、段差につまずいて転んでしまい、足を骨折してしまう大けがに発展してしまうこともあります。
痛みがあるわけではありませんが、けがをする前のケアが重要ですので、気になる方は一度ご相談ください。
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