長時間立っているとふくらはぎが痺れる
2020.08.18
カテゴリー:
長時間立っているとふくらはぎが痺れるようになってしまった20代男性の患者さんのレポートです。
立っている時の何気ない癖によって痺れが出るようになった一例です。
20〜30分立ちっぱなしでいると、右のふくらはぎが痺れてきます。また、長時間歩いていてもたまに痺れます。4年程前からデスクワークで座っているときに腰痛が出始め、最近立っている時のふくらはぎの痺れが出始めました。整形外科では椎間板ヘルニアではないかと言われましたが、処置は受けていません。マッサージにも行きましたが、改善はみられません。
<初診時の症状>
①立っている時のふくらはぎの痺れ
②デスクワークの時の腰痛
<施術後の経過>
初回の検査では座っている時の姿勢も立っている時の姿勢も骨盤のゆがみが大きく、体が傾いている状態でした。そして体重を右側にかける癖があるため、右のお尻の筋肉が硬くなっていました。また、椎間板ヘルニアで痺れているのかを確認していったところ、そのような兆候は見られませんでした。そのため、痺れの原因は他にあると考えアプローチを行っていきました。
まずは、骨盤のゆがみに対してアプローチを行い、お尻から股関節周りの筋肉をほぐしていきました。そこから右の下半身の筋肉が特に固まっていたためそちらもほぐしていきました。施術中に中殿筋という姿勢を支えている筋肉にアプローチした時にふくらはぎの痺れが誘発されたため、痺れは中殿筋のトリガーポイントによるものだと考えられました。
初回の施術後は本人にも分かるほど骨盤のゆがみと姿勢に変化がありましたが、立っている時のふくらはぎの痺れはまだ残っていました。ただ、原因がわかっているため施術を継続し、4回目の施術の後にはふくらはぎの痺れを感じなくなりました。
今は体のメンテナンスとして1ヶ月に1回のペースで来院していただき、体のメンテナンスを受けて頂いています。
<担当カイロプラクターのコメント>
この方のふくらはぎの痺れは、中殿筋というお尻の筋肉のトリガーポイントから来る関連痛であったと考えられます。トリガーポイントとは、筋肉が過緊張したり、損傷した部位にできるしこりのような物で、そこを押圧すると、離れた部位に痛みを出す特徴があります。この患者さんの場合、長時間立っている時には右脚に体重をかける癖があり、その結果中殿筋が常に緊張してしまっていたためにトリガーポイントができてしまったと思われます。また長時間のデスクワークも骨盤のゆがみを悪化させ、症状の悪化に関係したと思われます。坐骨神経痛の原因はいくつもありますので、椎間板ヘルニアと決めつけずに一度ご相談ください。
足の痺れ 腰痛 カイロプラクティック 東京 千代田区 神田 小川町