山登りとマラソンで膝と足の付け根の痛み。千代田区
2024.11.22
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山登りやマラソンが大好きな40代女性の症例です。今回のお客様は日頃から月に1回程度下半身を中心としたメンテナンスを担当させていただいるお客さまのケースです。
暑い夏は山登りを数本計画し、秋口から春まではハーフマラソンやフルマラソンの予定を立てられ、とてもパワフルなタイプの方です。
今年の夏は天候に恵まれ登山のスケジュールも順調でした。標高の高い所で2,700メートルクラスもあり例年と比べると、満足のシーズンでした。身体は筋肉疲労や筋肉痛は残りますが、痛くて登山を中止するような状態はなかったです。しかしながら9月後半、最後の登頂を終え下山の途中で膝の外側と足の付け根がかなりの痛みになりました。
下山後はたいがい下半身の筋肉痛の影響で3日後くらいからジョッグをするのですが、今回は歩いても少し痛い感じですので1週間様子をみて走ってみました。やはり膝の外側と足の付け根は痛みが引いていなかったのでメンテナンスの必要性を感じ施術を受けることにしました。
<初診時の症状>
①歩くだけでも膝の外側が痛む。(右側)
②しっかりと蹴ると足の付け根が痛む。(左側)
③普段は感じない腰の痛みがある。
<施術後の経過>
2週間前にメンテナンスをしましたので、前回の問題の変化を考察しながら今回のお話を伺いました。毎度股関節や膝、足首の状態は施術ポイントの対象になっていますが、今回はいつもと異なるポイントも確認できました。まず右膝の痛みに関わると考えられる股関節・骨盤から足にかけての筋肉のリリースを中心に進めたところ、太ももの外側に他とは違う強い張りが存在していました。普段の施術との比較でここまでの張りはないことから、更にチェックをしたところランナーズニーと呼ばれる状態が疑われました。
続いて左足の付け根を確認するとこちらも普段の状態とは異なり、腰の痛みに関わる部分とセットで股関節周りの状況を複雑にしているようでした。施術を終えて確認したところ下半身の動きは軽快になったものの、痛みについては半減程度の変化が確認できました。次のイベントは3週間後のフルマラソンでしたので1週間は完全休養を取っていただき、次回の施術後からジョックを取り入れるケアスケジュールを共有しました。
その後1週間後のケアでは前回の続きとなり、更に筋膜や筋肉群のリリースを進め関節の動きとの全体の調和を図りました。施術後左足の付け根についてはまずまずの状態への変化を確認できました。しかしながら右膝の痛みは太ももの状況で変化するような不安定感が残りましたが、少しずつジョックを取り入れることにしました。
更に1週間後の施術では左足の付け根は痛みの再現がなかったので、ストレッチなども積極的に取り入れる方針へ変化できました。右膝の痛みは変化は遂げているものの屈伸動作での痛みの再現が確認できました。その週末にフルマラソンですので、今回は大会の2日前に最後のケアと必要なテーピングを施しました。
<担当カイロプラクターのコメント>
今回の膝の痛みは昨年の秋からのマラソンや夏の登山での疲労をメンテナンスやご自身でのケアで対処してきたものの、最後の登山でオーバーパフォーマンスになってしまったと思われます。特に下山での下半身は大腿筋膜張筋という筋肉へのストレスが高かったようで、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)と呼ばれる症状でお困りになったのだろうと疑いました。この状態は外側にある筋肉や靭帯の滑りを良くする為にある滑液胞(かつえきほう)が炎症してしまい痛みが起こっていると想定されます。
また足の付け根の痛みは股関節をサポートする筋肉群の疲労蓄積と判断でき、腰周りの筋肉とも調和していることから、普段は感じない腰の痛みにつながったと想定しました。
結果的にフルマラソン当日は痛みの怖さもあったことから、ネガティブ・スピリットでのレースマネージメントを最後まで集中を保ち完走できたとの報告を受けました。
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