山登りで膝が痛むが紅葉シーズンなので行きたい。千代田区
2024.11.08
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山登りが大好き40代女性の症例です。
娘さんと息子さんの子育てが落ち着き、お友達に誘われ登山に行ってから楽しさにハマり続けているそうです。
1年前にチャレンジした富士山から膝が痛む状態が続いているケースです。
高尾山や筑波山などから登りはじめ3年が経ちます。初めて間もない頃は近場の日帰りが中心で、季節の良いシーズンには毎週出かけていました。
当時は毎度、下半身や背中に筋肉痛が起きていましたが数日のうちに消えてました。
その後、昨年夏に初めての富士山5合目の吉田口から挑戦しました。無茶なスケジュールは立てず、8合目の山小屋で仮眠もでき無事にご来光が体験できました。ラッキーなことに高山病もなく下山まで進んでいました。しかしながら
吉田口への下りは8合目くらいから7合目程まで斜面に対してジクザクの下山道となり、幾度の行ったり来たりを繰り返します。更に景観に変化が無いことや、時に周囲が霧で囲まれるので飽き飽き感が修行のようです。
また同じところばかり歩いているような錯覚に陥ってくると、なぜか下半身のキツさが襲ってきます。徐々に膝の違和感を感じるようなってきました。
膝の違和感は次第に膝周りから下の感覚が乏しくなり、足が棒のようでした。
7合目から6合目への移行は斜度も落ち着くのですが、逆に膝の違和感が痛みに変わったようでした。
一緒に登った知人らの励ましもあり、なんとか出発地点の5合目まで降りてこれました。帰る道中、日帰り温泉に行きましたが、すでに全身筋肉痛になってました。
それまでの感覚ですと3日後には全身の筋肉痛の影響は消えてました。しかし今回はリュックで負担のかかる肩と膝、すねが残りました。膝は歩くと脇と裏側が痛みます。両膝ですが左が強いです。その1週間後から日帰りでの山歩きは計画通りにできましたが、膝とすねの痛みは続きました。
富士山登山から約1年が経ちますが、現在も膝は痛みますがひどい時には足を引きずることがあります。
今年も紅葉の秋シリーズを迎え、スケジュールもビッチリとなり、途中で断念したくはないので来院しました。
<初診時の症状>
①山登りの時や下山後、膝、すねの痛みを感じる時がある。
②下山後の小走りで膝の痛みがでる。
③屈伸動作(特にすね)で違和感。
④下山後、1週間程すると膝の不安を感じない時もある。
<施術後の経過>
当日は明確な痛みが無く、普段の痛みをどう伝えていいか不安だったようですが、色々なテストでチェックしながら進めました。するとやはり要所で可動性の低下、痛みや不安感、きちんと力が入らないなどの再現が続々と出現しました。問題を抱えている部分は周囲でかばうことができます。しかしながらあえてかばえないような状態にうながしてテストします。すると普段の痛みに近しい状態が再現できます。
結果初回の施術では、膝の痛みに関わると考えられる股関節・骨盤、下半身の筋肉をリリースを中心に進めました。また下半身の痛み対して骨盤や上半身がかばうことが考えられますので関節や筋肉へのアプローチをしました。施術後には屈伸動作時のすねと膝の不安が軽減したということでした。
1週間後に山登りを予定しているとのことでご自身でできるストレッチや慢性的に残っている筋肉疲労への対応をお願いし、登山当日にフォローして欲しいテーピングをお伝えしました。
2回目は登山から3日後でした。今回の登山は比較的負荷が低かったこともあり、昨日も今日も痛みが不明確でなんとなく痛いかなという程度なので方針通り前回の流れで進めました。
その後1週間から10日間のインターバルで登山が続きましたので、下山後数日内に施術を5回続けていただきました。期間中山小屋で宿泊するようなややハードな工程や、標高は低いが20キロ程度のアップダウンを繰り返すようなコースもありましたが、都度ケアしながら当初の計画通り達成されました。
膝の問題については1年前の富士山から抱えていたと思われる問題は、ほぼ解決を向えたと思われます。しかしながら歩様の癖や重いザックを背負った時のポジション変化によっては膝への負荷につながることがチェックできていましたので、そのなり様をご理解いただき共有いただき、こまめにストレッチなどの作戦で対応していくことにしました。
<担当カイロプラクターのコメント>
今回の膝の痛みは1年前の富士山チャレンジから引き続いていたと思われました。特に下山における足首、すね、膝、股関節、骨盤、上半身(つまり全身)はブレーキをかけ続けながら前に進んでいくことを強いられます。この状況は例えて決着の付かない相撲を長時間やっているようなもので、全身の筋肉や関節にかなりの負担がかかり、人によってもストレスの場所が違うことが考えられます。
また膝の痛みに関わる重要パートとしては太ももの筋肉は大切です。前後、両サイド全て関係し、更には足首への影響も考える必要があります。例えば大腿筋膜張筋という筋肉が外側についてますが、ストレスのかかりかたによっては腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)と呼ばれる症状でお困りになるケースもあり、外側にある筋肉や靭帯の滑りを良くする為にある滑液胞(かつえきほう)が炎症してしまい痛みが起こることも想定されます。
よって山登りの途中で休憩に入る前にストレッチをかけたり、下山後の全身のアイシングを始めとする筋肉へのケアが大切になってきます。
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