ランニング時のお尻から太ももにかけての痛み
2020.06.10
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ランニングをしていてお尻からももの裏が痛くなってしまった40代女性の患者さんもレポートです。
走るうちに足首が硬くなり、そのままランニングを続けたせいで症状が出てしまった一例です。
約1年半ほど前からランニング中に右側の殿部痛(お尻の痛み)がありました。少1~2ヶ月ほど休養して痛みは引いたが、1ヶ月位前からまた痛みが出てきました。痛みの場所は右殿部〜右もも裏側にかけてでる。だいたい5キロくらい走るとお尻の痛みがでます。痛みが再発してから痛みは減ることがなく、まだ痛いので心配になり来院しました。
<初診時の症状>
①ランニング中の右殿部〜太もも裏の痛み
②5キロくらい走ると痛みが出現
<施術後の経過>
初回の施術後にランニングをしてもらうと殿部〜もも裏の痛みは違和感に変わりが、痛みが膝裏とふくらはぎに移動しました。ランニングの後のストレッチにお尻、ハムストリングス、アキレス腱の3つを重点的に行ってもらうように伝えました。それから3回の施術後では20km走ってもお尻から太腿の痛みは出なくなり、その後4回の施術後では30km走っても痛みは出ませんでした。
<担当カイロプラクターのコメント>
ランニング時に人の体は蹴り出しやすい脚が左右どちらかに決まっています。この患者さんは右足でした。蹴り出す際には脚の裏側の筋肉(お尻、もも裏、ふくらはぎ)を主に使います。そのためその筋肉に疲労がたまり易く筋肉が緊張しやすくなります。今回もふくらはぎや足首の筋肉の緊張がとても強く、そのため足首の可動性が低下していました。足首、膝、股関節は連動して動くので、足首の可動性の低下が余計に殿部〜太もも裏の筋肉に過度な負担を与えていたと考えられました。そのため施術としては、骨盤、股関節、膝を整えながらも足首を重点的に診ていきました。足首の可動性が改善するにつれて、痛みも改善していきました。
ランニングを継続することで疲労も蓄積されますので、今は3~4週間に1度のペースで来院していただき体のメンテナンスを行っています。
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