トリガーポイント(足のしびれ)
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トリガーポイントとは
筋肉の中に硬いしこりいわゆる「筋硬結」ができるとその部分を押すと痛みを感じるようになります。こうした筋肉の部位を「圧痛点」と呼んでいます。圧痛点のなかには、押すとその箇所が痛むだけでなくほかの部分に痛みが広がるものがあります。これをとくに「トリガーポイント」と呼び、他の部分に広がる痛みを「関連痛」といいます。
トリガーポイントには潜在性と活動性があり、潜在性トリガーポイントはいわば休火山、圧痛点にストレスがかからなければ痛みはありません。活動性トリガーポイントは活火山。何もしなくても痛みや痺れが常に強い状態です。
下肢トリガーポイントの症状
トリガーポイントの症状は、トリガーポイントが発生する筋肉によって異なります。感覚的には、ジワジワした痛み、ズキズキした痛み、ズーンとした痛みを感じます。下肢に症状を引き起こす代表的な筋肉は、小殿筋や梨状筋です。小殿筋は前部繊維と後部繊維で関連痛の出るエリアが異なります。
小殿筋(前):大腿外側〜ふくらはぎ外側、くるぶし位まで
小殿筋(後):臀部および大腿後面〜ふくらはぎ上1/2位まで
梨状筋:臀部〜大腿後面、ふくらはぎ後面、足の裏
いずれの症状も必ず全ての範囲に出るとは限りません。部分的に出る場合もあるし、複数の筋肉に同時に発生する場合もあります
トリガーポイントの原因
急激な動きや反復動作によって筋肉に過大な力が加わると微小損傷が発生します。通常は数日で治りますが、続けて運動をしたり寒冷にさらされたりして血流状態が悪いと元に戻らなくなってしまいます。この状態を「拘縮」というのですが、拘縮がなかなか戻らないと筋肉はしだいに硬くなり、短縮していきます。このような状態になると筋肉の中にたいてい硬いしこりが見つかります。その中で押さえると痛みが放散するのがトリガーポイントです。