側わん症
背骨を前後から見た時に、正常であればほぼ真っ直ぐであるのですが、何らかの原因によって横に曲がり、ねじれが生じた状態を側わん症といいます。肩やウエストの高さが左右で違うなどの外見上の問題のほか、側わんが強くなると腰背部の痛みや胸の圧迫感を伴うこともあります。
側わん症は大きく二つに分類され①機能的側わん症②構造的側わん症があります。
目次
①機能的側わん症とは
日常での不良姿勢や下肢長差(足の長さの違い)、坐骨神経痛などの痛みをかばった逃避姿勢によって、側わんができた状態です。これは側わんの原因を取り除くと元に戻る一過性ものです。
しかし、原因の固定期間が長い場合は、側わんを完全になくすことが困難な場合もあります。
②構造的側わん症とは
先天的な奇形や成長過程での骨の変形、骨折などにより、骨の形に異常があるものをいいます。よほど湾曲が強い場合(年齢と側わん角度により規定あり)や重篤な神経症状などがある場合などは、外科的な処置が適応されますが、コルセットを着用したりなどして経過観察のケースがほとんどです。しかし、やはり背骨が曲がっている訳ですから、動きの中でかばい合うようになり、特定の筋肉や関節に負担がかかるような姿勢になってしまう場合がほとんどです。歳を重ねるほど負担が蓄積されて、凝り・痛みや痺れを感じるようになります。また、筋肉の凝り(緊張)が湾曲を強くしてしまっていることもよくあります。
側わん症とうまく付き合っていく為にも、筋肉や関節のバランスをできる限り整えて、症状を最小限の状態にしておくことをお勧めします。
症状
構造的側わん症により湾曲がかなり強くなり神経を圧迫する場合は、神経症状がでますが、かなり重症な場合です。ほとんどの場合、側わん症をかばってバランスをとり続けた結果、症状として肩こり・背部痛・腰痛などの症状が出てきます。
新御茶ノ水外来センターでは
構造的側わん症は、骨自体の変形を伴うため、手術を行わない限り側わんの根本的な改善は見込めません。しかし、側わんをかばうことによって生じる筋肉の緊張や関節の動きの悪さが肩こり・背部痛・腰痛などに繋がりますが、これらの症状を緩和することは可能です。また筋肉の緊張や関節の動きの問題で湾曲が強くなっている場合も多く、それを改善させることで側わん自体が和らぐ場合も少なくありません。
機能的側わん症の場合、側わんの原因に対して施術を行います。不良姿勢が原因の場合は歪みを矯正し、腰痛などの痛みが原因の場合は痛みの原因に対して施術を行います。そうすることで側わんの原因が改善され、側わん症も改善されます。
側わん症でお悩みの方は一度ご相談下さい。