野球のスイング後から背中の痛みが続いた40代男性の症例 千代田区
2026.01.13
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野球のスイング後から背中の痛みが続いた40代男性の症例 千代田区
『こんな方に読んでいただきたい症例です』
〇野球・ゴルフ・テニスなど『スイング動作』のあるスポーツをしている方
〇はっきりした外傷がないのに、背中の痛みが長引いている方
〇『そのうち治るだろう』と我慢できる方
〇スポーツを続けながら身体を整えたい方
本格的に野球をされている方、趣味として楽しまれている方、または知人に誘われて初めてプレーする方など、スポーツへの関わり方や強度、目的は人それぞれです。しかし、運動の種類や経験に関わらず、ケガのリスクは常に存在します。転倒や衝突など、はっきりとした外傷がある場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な検査や処置を受けることが大切です。
一方で、
〇強い動きをした自覚はあるものの、ぶつけた記憶はない
〇痛みは強くないが、なかなか改善しない
といったケースも少なくありません。
今回は、そのようなケースの参考として、野球のスイングをきっかけに背中の痛みが続いた40代男性の症例をご紹介します。
<来院のきっかけ>
この方は学生時代から野球に親しみ、社会人になってからも草野球を継続されていました。忙しい時期でも、2週間に1回は練習や試合に参加し、定期的に身体を動かす習慣があったそうです。
痛めてしまったのは、来院の約1週間前。草野球の試合中、いつも通りのリズムでスイングしたつもりでしたが、タイミングを外されて、やや体勢が崩れて振ってしまい、更には大きく空振ってしまいました。その時に右側の背中に鋭い痛みが走りました。その場では痛みを感じたものの、プレーは続行できたため、そのまま試合を終えました。

翌日になると痛みはやや落ち着き、日常動作は可能になりましたが、身体を動かすたびに違和感と痛みを感じる状態が続きました。時間の経過とともに自然に良くなることを期待していましたが、1週間経っても背中の痛みが改善せず、不安になり来院されました。
<初診時の症状>
初診時には、次のような症状が確認されました。
〇右側の背中の痛み(肩甲骨の内側から右腰付近にかけて)
〇体幹を左にねじると痛みが出る
〇咳やくしゃみ、深呼吸の際に背中が痛む
背中の痛みといっても、原因や経過はさまざまです。
背中の辛さでもちょっと違うケースはこちらから ⇒ 背中の症例です。
<施術後の経過>
長年野球を続けていることもあり背中の痛みがあるものの、肩甲骨自体の可動性は良好でした。
しかし検査を進めていくと、肩甲骨のさらに奥にある胸郭(ろっ骨周囲)の動きに制限がみられました。
また、
〇菱形筋
〇広背筋
〇肩甲下筋
〇大胸筋
〇上腕二頭筋
に圧痛や筋肉の硬さ、張り感が確認されました。
初回の施術では、まず痛みの緩和を優先し、筋肉や関節への負担を抑えながら調整を行いました。その後1週間の間に2回施術を行い、日常生活での痛みはほぼ気にならない状態まで変化がみられました。
1回目の施術後には、胸郭の動きや筋肉の緊張に変化がみられ、それに伴い背中の痛みも軽減しました。ただし、動かすと痛みが残る状態でした。
3回目(7日後)の施術では、生活上の痛みはほぼ消失していたものの、素振りをすると背中に違和感が残るとのことでした。
そのため、
〇スイング動作に関わる筋肉の働きを高める調整
〇関連する関節の柔軟性へのアプローチ
〇無理な力が入りにくい身体の使い方
を意識しながら施術を行いました。あわせて、痛みの出ていた筋肉に対して、無理のない範囲でストレッチを取り入れ、可動性の変化を促しました。
当院では、「痛いところだけを見る」施術は行っていません。
その症状が出るまでの生活背景や身体がどのように使われてきたのかを大切にしながら、「なぜこの症状が出たのか」「これからどう付き合っていくとよいのか」を共有しつつ進めることを重視しています。
ストレッチの一例がこちらです。
<担当カイロプラクターのコメント>
今回の症例は、スイング時の大きな空振りにより、瞬間的に強く力んだことで、筋肉のバランスが崩れ、筋肉に過剰な負担がかかるだけでなく、胸郭の動きの低下にもつながった可能性が考えられます。スポーツ中には、こうした筋肉や関節に関わるトラブルが起こることは珍しくありません。
プロスポーツ選手のように、毎打席の後、スイング動画をチェックしたり、毎試合後身体のメンテナンスを行うことで、リスクを減らすことは期待できますが、完全に防ぐことは難しいのが現実です。
もし運動中に痛みが出た場合は、急性期の対応として【PRICES】を意識してみてください。
Protect(保護):安全な場所を確保する
Rest(安静):活動を中止する
Ice(冷却):アイシング
Compression(圧迫):患部を適度に圧迫
Elevation(挙上):患部を心臓より高く
Support(安定):患部を安定させる
可能であれば、一度運動を中断し、無理をしないことも重要です。
また今回のポイントは、なぜ1週間経っても痛みが続いてしまったのかという点です。ダメージを受けた時のスイング動作で考えられることは、筋肉が高速で伸ばされた直後に急激な収縮が起こったこと。そして反動に耐えきれず、筋肉がダメージを受けた可能性も疑われました。
筋肉の損傷は、身体は防御反応として他の筋肉でかばったり、炎症反応によって動きを制限しようとします。
また、筋肉を支える骨や関節の動きにも影響が出ることがあります。
こうした防御反応が身体に残ることで、痛みが長引くケースもみられます。
筋膜へのアプローチや筋肉を丁寧に緩めること、関節の動きを調整することを手段にして状態の変化を試みていきます。
当院では、まず今のお身体の状態を丁寧に確認し、
「何が負担になっているのか」「何から整えるべきか」を一緒に整理します。
無理に通院をおすすめすることはありませんので、気になる方はご相談ください。
執筆者プロフィール:
報告 渡邉泰治
カイロプラクティック理学士(B.C.Sc)応用理学士(B.App.Sc)
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