1週間前から肩甲骨から腕へ痺れと痛みを感じる
2020.06.26
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肩甲骨の痛みと痺れから始まり、腕の痺れに発展してしまった40代女性の患者さんのレポートです。
病院では胸郭出口症候群と診断されましたが、トリガーポイントによる症状だった一例です。
1週間前からダンスのレッスン中に右の肩甲骨に痛みと痺れを感じ始め、その後腕にまで広がり始めました。荷物を持とうとするときに力がうまく入らないです。それからは横になるとましですが、朝に痛みを感じるときもあります。整形外科では胸郭出口症候群(以下TOS)と診断されて、低周波施術とビタミン剤を処方されましたがあまり変化がありません。1ヶ月後にダンスの試験があり、それまでに間に合うよう早く治したいです。
<初診時の症状>
①右の肩甲骨(腕のつけ根部分)に痛みがある。
②この痛みは右の二の腕、肘、前腕に広がっている。
③右腕全体に力が入らない気がする。
<施術後の経過>
初回の検査では、肩自体は痛みはあるものの上まで挙げられる状態でした。何もしていない時でも肩甲骨から腕に痛みと痺れがある状態でした。そして、首の動きでは痺れと痛みに変化はありませんでした。この段階で頚椎ヘルニアの可能性は低いと考えられました。
そのため、TOSの可能性を考え、首から肩甲骨のTOSの原因となる部分にアプローチしていきました。しかし、その過程で小円筋というTOSとは関係ない筋肉にアプローチした時に、腕にずんと響く痛みが出ました。そのためこの方はTOSではなく、小円筋のトリガーポイントの可能性が高いと考えられましたので、途中から施術のプランを変更しました。
初回の施術の後は元の状態から痛みの度合いが50%減少したとのことでした。その後3回の施術を行い徐々に痛みと痺れの症状が落ち着いていき、無事にダンスの試験の時には症状を感じることがなくなりました。
<担当カイロプラクターからのコメント>
今回のケースはTOSではなく、肩甲骨にある小円筋のトリガーポイントといわれる特殊な筋肉痛が原因で起こっていました。仕事に、家事、ダンスレッスンと筋肉を過剰に使いすぎた結果、オーバーワークを起こしてしまった末の症状です。施術を行いながらアイシングやストレッチを行っていただき、ご自宅でのケアを行っていただいたおかげで、スムーズに症状が落ち着いていきました。これからも忙しい日々が続くため、今は月に1回のペースで来院していただいています。
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