夕方になると広がる肩こりと頭痛
2020.01.06
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普段から長時間のパソコン業務によって肩こりと頭痛に悩まされている28歳女性の患者さんのレポートです。
トリガーポイントという特殊なコリによって頭痛や肩こりの症状が悪化していたため、そこに焦点を立ててアプローチを行っていきました。
以前から右の肩こりと右後頭部に広がる頭痛がありました。毎日のパソコン業務が原因ではないかと思います。右の肩こりは、首から肩にかけてあり、重く鈍い時もあれば、チクチクする感じがあることもあります。朝は比較的に楽ですが、夕方になると症状が広がってくる感じがあります。入浴や温湿布などで温めると痛みは楽になります。頭痛は、後頭部にグワングワンと痛みが広がるような頭痛です。月に1〜2回症状が出るが、月経などには関係なく疲れがたまると出るように感じます。右肩こりともあまり関係はないように感じます。(28歳 女性)
<初診時の症状>
①肩こりは右側の首から肩にかけて、重く鈍いかんじやチクチクする感じがある。
②肩こりは朝は楽だが、夕方ひどくなる。
③患部を温めると楽になる。
④頭痛は、後頭部にグワングワンと広がる痛み。
⑤月に1〜2回ほど頭痛がある。
<施術後の経過>
●温めると症状が軽減する。
●拍動性や鋭い痛みは無い。
●周期的なものでもない。
●疲れがたまると出る感じがする。
●首の動きで増悪、軽減はあまり感じない。
●光が眩しかったり、吐き気などはない。
以上の問診結果や触診による頭痛の悪化から、頭の付け根にある後頚筋群のトリガーポイントによる頭痛であると考えられました。また肩こりは上部僧帽筋による緊張がこりの主な原因であると考えられました。
初回の施術では、頭痛の原因である頭の付け根にある後頭下筋群を含む後頭頚筋と肩こりの原因である上部僧帽筋へのストレッチと押圧によってアプローチを行っていきました。2回の施術の後には普段感じている肩こりのチクチクとした痛みを感じなくなっていました。ただ、まだ肩こり自体は残っていたため、長時間のパソコン作業で癖になっていた猫背に対してもアプローチを行っていきました。5回目の施術の時には、1月に1~2回あった頭痛も感じなくなったということでした。症状が落ち着いた後も、日ごろの疲れがたまるため1カ月に1度来院していただき、お体のメンテナンスを受けて頂いています。
<担当カイロプラクターのコメント>
トリガーポイントとは筋肉に形成される特殊なこりのようなもので、その部分だけではなく別の場所にも痺れに似た関連痛を出します。患者さんが自覚しているように、日常のパソコン業務が頭痛や肩こりの原因となっている可能性が考えられます。首を曲げた状態でのパソコン業務は、後頚部の伸筋郡が常に伸ばされた状態が続き、トリガーポイントを活性化させる可能性が高いと考えられます。
トリガーポイントは一度症状が出るとなかなか自然に症状が落ち着くことはありませんが、日ごろのストレッチなどで体をメンテナンスしておくと、症状がひどくなるのを抑えることができます。そのため患者さんには、仕事の合間に適度に休憩を入れることと、首から肩にかけてのストレッチを指導させて頂きました。
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