夕方になると広がる頭痛と取れない肩こり 千代田区
2024.04.05
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普段から長時間のパソコン業務によって肩こりと頭痛に悩まされている20代女性のレポートです。
今回はトリガーポイントという特殊なコリによって頭痛につながっていたと思われる問診や検査から、そこに焦点を立ててアプローチを行っていきました。
以前から右の肩こりと右後頭部に広がる頭痛がありました。毎日のパソコン業務が原因ではないかと思います。右の肩こりは、首から肩にかけてあり、重く鈍い時もあれば、チクチクする感じがあることもあります。朝は比較的に楽ですが、夕方になると症状が広がってくる感じがあります。入浴や温湿布などで温めると痛みは楽になります。頭痛は、後頭部にグワングワンと痛みが広がるような頭痛です。月に1〜2回症状が出るが、月経などには関係なく疲れがたまると出るように感じます。右肩こりともあまり関係はないように感じます。
<初診時の症状>
①肩こりは右側の首から肩にかけて、重く鈍い感じやチクチクする感じがある。
②肩こりは朝は楽、夕方ひどくなる。
③患部を温めると楽になる。
④頭痛は、後頭部にグワングワンと広がる痛み。
⑤月に1〜2回ほど頭痛がある。
<施術後の経過>
問診では、
●肩こりは温めると症状が軽減する。
●頭痛は拍動性や鋭い痛みは無い。
●周期的なものでもない。
●頭痛は疲れが溜ると出る感じがする。
●首の動きで増悪や軽減は感じない。
●光が眩しかったり、吐き気はない。
以上がお話から導けた頭痛に関する項目です。
また頭の付け根にある後頚筋群のトリガーポイトへの触診で頭痛の再現が発生しました。この状況からもトリガーポイトに伴う頭痛を疑いました。
取れない肩こりについては、特に上部僧帽筋の緊張度が極まっていたことや、本来の動きが低下してしまった肩甲骨や肩甲骨の自由な動きを阻害していると思われる周囲が主な原因であると考えられました。
初回の施術では、頭痛の原因と推測した頭の付け根にある後頭下筋群を含む後頭頚筋に対してストレッチと押圧によってアプローチを行っていきました。
肩こりに対しては上部僧帽筋へのアプローチから肩甲骨に関わる全てに対して行いました。
2回の施術の後には普段感じている肩こりのチクチクとした痛みを感じなくなっていました。しかしながら取れない肩こりのアプローチは厄介です。まだ肩こり自体はしっかりと残っています。
よって長時間のパソコン作業で癖になっていたと思われる、肩甲骨のとその周囲の動きの低下や体幹との関わりに対して、より一層深いアプローチを行いました。
いわゆる猫背姿勢からの脱却をうながすことが目的にもなりますが、施術と日頃のストレッチや姿勢を丁度よく保つための体幹の安定感が大切になりますので簡単なトレーニングも共有しました。
5回目の施術の時には、1月に1~2回あった頭痛も感じなくなったということでしたが、症状が落ち着き続けるためにも1ヶ月に1回は身体のメンテナンスを継続し、取れない肩こりに対応しております。
<担当カイロプラクターのコメント>
トリガーポイントとは筋肉疲労時に形成される特殊なこりのよなもので、その部分だけではなく別の場所にも痺れに似た関連痛を出します。患者さんが自覚しているように、日常のパソコン業務が頭痛の原因となっている可能性が考えられます。首を曲げた状態でのパソコン業務は、後頚部の伸筋郡が常に伸ばされた状態が続き、トリガーポイントができやすい可能性が高いと考えられます。
トリガーポイントは一度症状が出るとなかなか自然に症状が落ち着くことはありませんが、日ごろのストレッチなどで体をメンテナンスしておくと、症状がひどくなるのを抑えることができます。そのため患者さんには、仕事の合間に適度に休憩を入れること、そして大事な首から肩にかけてのストレッチを指導させて頂きました。
頭痛について詳しく知りたい方はこちら⇒ 頭痛の原因事典
首の痛み、肩こりを詳しく知りたい方はこちら⇒ 首の痛み・肩こり
肩こり 頭痛 トリガーポイント カイロプラクティック 東京 千代田区 小川町